2017年12 月12日 更新
【問題】労働基準法第2条第1項が、「労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきである。」との理念を明らかにした理由は、概念的には対等者である労働者と使用者との間にある現実の力関係の不平等を解決することが、労働基準法の重要な視点であることにある。 |
(解答)正解…法2条1項
㌽① 対等の立場とは、形式的ではなく、実質での対等の立場を意味する。
【問題】使用者は、労働協約、就業規則及び労働契約を遵守し、誠実にその義務を履行しなければならないが、使用者よりも経済的に弱い立場にある労働者についてはこのような義務を定めた規程はない。 |
(解答)誤り…法2条2項
㌽① 労働者、使用者の双方に対して、「労働協約、就業規則及び労働契約を遵守し、誠実にその義務を履行しなければならない。」と定めているので誤り。
【問題】労働基準法第2条第1項により、「労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである」ため、労働組合が組織されている事業場では、労働条件は必ず団体交渉によって決定しなければならない |
(解答)誤り…法2条
㌽① 前半の論点は正解。後半の論点が誤り。団体交渉により労働条件をきめるというような規定はない。
【問題】労働基準法では、労働者及び使用者は、労働協約、就業規則及び労働契約を遵守しなければならないと規定されているが、この規定違反には罰則は設けられていない。 |
(解答)正解…法2条2項
㌽① 一般原則を宣言する訓示的な規定のため、法違反に対する罰則なし。