2度と読む必要のない過去問

成21年の労働者災害補償保険法からの問題です。

 

『業務災害又は通勤災害により受けるべき最初の保険給付について被災者の請求が認められた場合には、その後に当該業務災害又は通勤災害に関し引き続いて生ずる事由に係る保険給付について政府が必要と認めるときは、当該被災者からの請求を待つまでもなく職権で保険給付が行われる。』

 

解答は、誤りです。

 

 

 

このような規定はどこにもないので、間違いなく誤りです。

上記のようなこの世に存在しない規定を、何回も繰り返し復習することは、百害あって一利なしです。

 

世の中にない規定の論点を次回出題する可能性はゼロです。

 

皆さんが、過去問や予想問題を進める中で、解説に『このような規定はないので誤り。』

とあれば、問題も解説もその時点で、大きく×を付けて二度と復習する必要はありません。

 


学習を進める中で怖いのが、意味のない問題を何度も頭に刷り込んでしまうことです。

 

問題を解いていくと「あるような、ないような。」あるいは、

知識が浅いと「こんな通達もあるんだ」と妙に納得してしまうことにもなりかねません。

 

受験生の中には、「過去問は過去問なので、重要」とお考えの方もいるかもしれませんが、

社労士の試験は覚える分量も多いし範囲も広いので、不要なものはどんどん消去していくことも合格には必要です。