社会保険労務士の受験科目は大きく2つのグループに分けることができます。
1つは、労働基準法や男女雇用機会均等法、社会保険労務士法のように、「保険」の制度とは無関係な法律。
例えば、
労働基準法であれば、残業させたら割増賃金を支払いなさいとか、強制労働してはいけないとか、労働者を雇用する上でのルールが記載されています。
社会保険労務士法であれば、社会保険労務士が仕事をするうえでのルールが記載されています。
ルールを破ればペナルティーということで、罰金、罰則が課せられます。
もう1つのグループは、労働者災害補償保険法、雇用保険法、国民年金法、厚生年金保険法のように「保険」の制度を使っている法律です。
これらの法律に関しては、給付と負担と言うことで、バランスシートをイメージしながら横断項目を意識して学習を進めていくことをお勧めします。
バランスシートということは、
保険者(国や市町村等)の立場で考えると、左が支出で、右が収入。
被保険者(国民)の立場で考えると、左が給付で、右が負担ということになります。
例えば、左側の給付(支出)は、年金で考えると老齢、障害、死亡に。
雇用保険で考えると、基本手当、教育訓練給付等になります。
一方、右の負担(収入)は、保険料、保険料率、税金等になります。
横断学習と言うことで、
給付に関しては、
・受給権の保護
・給付制限
・不正利得の徴収等
負担に関しては
・国庫
・保険料の聴取、督促
上記以外にも不服申し立てがあります。
(不服申し立てに関しては、給付と保険料関係の申し立てがあります。)
このように、それぞれの法律をバランスシートを頭に入れながら、横断項目を意識して、理解、記憶していくと、「スキッ」と頭の中に入っていきます。
給付 | 負担 |
(年金)…老齢、障害、死亡… (労災)…療養補償給付、休業補償給付… (雇用)…基本手当、再就職手当… (健保)…療養の給付、出産手当金… |
・国庫 ・積立金 ・保険料 |
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