平成25年労働経済白書 第4節 労使関係の動向

平成25年 労働経済白書 第4節 労使関係の動向 

 

▼労働組合員数は減少傾向で推移
労働組合の組織状況をみると、単一労働組合の労働組合員数は1994年の1,269万9 千人まで増加した後、減少傾向で推移している。

2012年6 月30日現在における労働組合数は2 万5,775組合労働組合員数は989万2 千人で、前年に比べて、労働組合数は277組合の減少(前年比1.1%減)、労働組合員数は6 万8 千人の減少(同0.7%減)となった。


産業別に労働組合員数の推移をみると、宿泊業,飲食サービス業、卸売業,小売業、医療,福祉などで増加している。


推定組織率(雇用者数に占める労働組合員数の割合)は、組合員数が増加していた1994年までは組合員数の増加率より雇用者数の増加率の方が高かったため、1995年以降は組合員数が減少したため、長期的に低下傾向で推移してきた。2009年には組合員数の増加により一時的に上昇したものの、2012年は17.9%と1947年の調査開始以来最低の水準となった。

 

▼進む非正規雇用労働者への取組
パートタイム労働者の組織状況についてみると、2012年のパートタイム労働者の労働組合員数は83万7 千人と前年に比べて6 万1 千人(前年比7.9%)増加し、全労働組合員数に占める割合も前年の7.8%から8.5%へと上昇しており、推定組織率も6.3%と上昇傾向となっている。
産業別にパートタイム労働者の労働組合員数の推移をみると、宿泊業,飲食サービス業、教育,学習支援業、運輸業,郵便業、情報通信業などで増加している。

 

非正規雇用労働者の処遇改善については、2013年春季労使交渉における要求事項にも掲げられ、活動が強化されている。