今回は、暗記本位の問題と考えさせる問題です。
表題にあるように問題には、大きく2種類あります。
平成29年度本試験の労働基準法の問題を見ていきます。
(問5-イ)
「労働基準法第5条に定める強制労働の禁止に違反した使用者は、「1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金」に処せられるが、これは労働基準法で最も重い刑罰を規定している。」
これは、まさに暗記本位の問題です。
知っているか知らないかだけで、理屈抜きで覚えていくしかありません。
(問1-A)
「1か月単位の変形労働時間制により、毎週日曜を起算日とする 1週間について、各週の月曜、火曜、木曜、金曜を所定労働日とし、その所定労働時間をそれぞれ9時間、計36時間としている事業場において、その各所定労働日に9時間を超えて労働時間を延長すれば、その延長した時間は法定労働時間を超えた労働となるが、日曜から金曜までの間において所定どおり労働した後の土曜に6時間の労働をさせた場合は、そのうちの2時間が法定労働時間を超えた労働になる。」
1カ月単位の変形労働時間制からの実務的な問題です。
1カ月単位の変形労働時間制を理解し、さらに、考えないと解けない問題です。
合格ラインに絡んでくるためには、
「暗記本位の問題」を必ず取ることが大前提です。
そのうえで、「考えさせる問題」でしっかり得点を挙げていく必要があります。
「暗記本位の問題」は、繰り返し覚え込む。
「考えさせる問題」は、テキストを読みながら考えて解く。
2つをしっかり分けて学習を進めていくことも必要です。