判例の学習方法
本試験の問題においては、具体的に事件名は記載されていませんが、末尾に
「…最高裁判所の判例である。」によって判例からの出題であることが解ります。
この末尾を見ただけで毛嫌いしてしまう受験生も多いことと思います。
そのような判例ですが、社労士の試験には、労働基準法、労働契約法等々から、毎年出題されます。
判例とは何かというと、多くの時間と様々な法律、過去の判例や解釈等々に基づいて最高裁判所が下した判断ということになります。
そのような判例を、社会保険労務士の試験では、数行で出題される訳なので、判例の内容からするとほんの「さわりのさわり」でしかありません。
社労士の試験に判例が出題されるからといって、判例の内容を調べていくことは得策ではありません。
難解な用語や解釈等々が散りばめられ、理解するだけで多くの時間と労力を要します。
そのような判例の対策は、過去出題された判例を繰り返し読みこなすことです。
テキストを参考にしながら、大きな解釈を理解した上で読みこなすことにより、独特な表現に慣れてきます。
下手にあちこちの資料を見るのではなく、過去問の判例を繰り返し読みこなすことにより、
繰り返し出題される判例の正誤の判断と新規に出題される判例の対応力が身に付きます。
判例に関する学習法は、過去問の繰り返しが最も効率の良い学習法です。