①インプットとアウトプット
これから暑くなり、少しずつ焦る気持ちが出てくる頃です。
ただ、受験生皆さん条件は同じです。
「焦る必要はない。」といっても気持ちが急いてきますが、
目の前のことをコツコツやるだけです。
インプット中心の学習からアウトプット中心の学習に切り替えるようなことも聞きますが、
そんなことはありません。
本試験当日まで、ずっとインプットです。
忘れても忘れても、しつこい程繰り返すしかありません。
模擬試験や答案練習の成績が悪くても、一喜一憂せず、理解不足の箇所や覚えていないところを繰り返すのが学習です。
②年金法は、毎日勉強する。
年金を苦手にする受験生が多い社労士試験ですが、年金から逃げていては、合格もおぼつきません。
年金に対して攻めていく必要があります。
これから本試験まで、毎日毎日、30分でも1時間でも年金の科目を学習する必要があります。
最初からやる必要はありません。
・遺族厚生年金の4つの要件は?
・在職老齢年金の数字は?
・加給年金の要件は?
・障害手当金の計算式は?
・合意分割と3号分割の内容は?
等々、ページをめくりながら、ピンポイントで確認して記憶することを毎日繰り返すことが必要です。
③徴収法は完璧に準備する。
社労士試験の中で唯一満点が取れる可能性があるのが徴収法です。
満点で6点ということは、労働基準法、労災保険、雇用保険の7点と変わりません。
徴収法は、他の科目に比べると実務的な要素や馴染みが無い法律ですが、分量も少ないですし、論点も限られています。
まずは、過去問をしっかり押さえることです。
それと、数字と要件は、完璧に記憶すれば、好成績を上げることができます。
徴収法は地味な科目で、労災や雇用保険の陰に隠れていますが、唯一短期間で得点を稼げる科目です。
④白書や労働経済の学習法
例年、痛い目に合ってしまう白書と労働経済ですが、どのように学習を進めて行くにか?
白書や労働経済は雲を掴むような科目ですが、あまり神経質にならず、浅く広く学習することです。
一気に学習する項目ではないので、毎日コツコツ積み上げる学習です。
合わせて、欲張る必要はありません。
全部をやろうとすると全部が中途半端になります。
特に優先順位が高く、重要な個所に的を絞り学習することが必要です。
⑤法改正
法改正も重要です。
ただし、出題傾向でみると、初年度は、基本的な内容です。
深く掘り下げた問題は、出題されていないので、神経質になる必要はありません。
法改正対策の市販本には、条文が細かく記載され、難しく感じますが、
改正して間がない内容に関して、難問を作成して出題されることはありません。
初年度は、基本的な内容です。
2年、3年前に改正された個所は、多少深堀が必要ですが、初年度は基本事項で十分です。
繰り返しになりますが、直近の法改正は、基本事項で十分です。
⑥数字と要件は、本試験当日までに完璧に覚える
例えば、雇用保険法の所定給付日数。
まだまだうろ覚えの受験生も大勢います。
重要な数字は完璧に暗記する必要があります。
これから本試験までに、しっかりと暗記して想起できる状態にもっていく必要があります。
中途半端な状態で本試験を迎えても合格はおぼつきません。
また、要件に関しても、瞬時に出てくるまで繰り返し覚え込むことが必要です。
⑦多少の事は気にしない。
社労士試験の内容を全部理解することも、覚える必要もありません。
そもそも、そんなことはできません。
基本事項は別ですが、多少理解していなくても、気にせず前に進めて行くことが重要です。
重箱の隅を突くよりも、どんどん前に進む方が重要です。
完璧より最後のページに行きつくことが重要です。
8割主義で細かいことは気にせず前に進めて行くことが重要です。
⑧最終的には、1日で全科目を回せる状態にしていく。
1日で全科目を回すのは相当ハードですが、少しづつ全科目を回せるような状態にしていくのが理想です。
問題集や過去問であれば、理解した箇所や覚えた個所、同じ論点は、消していき、繰り返す分量を削っていきます。
確認する分量を減らすことにより1日で全科目回転できる状態に少しづつ近づけていきます。
⑨最後まで諦めない。
直前期になると、諦めてしまう受験生も多くなりますが、自信のある受験生などそうそういません。
どんなに模試や答練で高得点を挙げていても不安なものです。
ましてやこの先勉強しなければどんどん理解も記憶も落ちていきます。
今、成績が芳しくなくても、これからの学習次第で合格に絡むことは十分可能です。
まだまだこれからです。
合格するためには、これからが本当の勝負です。