理解と暗記
今回は、「理解と暗記」について話を進めていきます。
暗記するのにコツがあれば、試験や日常生活に大いに役に立ちます。
なんせ、資格試験では、受験生の皆さん覚えることに苦労されています。
暗記する方法に関しては、暗記法の本を読めば有効な方法が記載されています。
連想記憶法とか数字返還法、ゴロ合わせ等々ありますが、ゴロ合わせに関しては、数字を覚えることには有効です。
ただし、他人が作った語呂合わせより自分で作った語呂合わせの方が、頭に入ってきます。
他人が作った語呂合わせでは、ゴロだけ覚えて中身の記憶が辿れないようなこともあります。
話が変わりますが、
会社員で数字に強い人は、一般的に評価されます。
説明等で「数字」が頭からスイスイ出てくる人は確かに説得力もあるし、なによりかっこいいものです。
ただ、余程優秀な人間でない限り1.2回数字をインプットして、会議等の場でアウトプットすることはあり得ないことだと思います。
会議の席で使う数字を繰り返し覚えて、準備して会議に臨んでいるはずです。
少し穿った見方をすると「あいつは数字に強い」という評価を得たいがために、色々は数字を覚えている事もあると思います。
一方の資格試験での暗記に関して言うと日常生活のアウトプットよりハードルが下がります。
つまり、日常生活で使用する数字に関しては、脈略を理解して数字を使用しないと評価を下げてしまします。(下記は、1セット)
一方資格試験では、理解していなくても「数字」だけを覚えていれば得点を挙げることができる問題がかなりあります。
例えば、健康保険法の高額療養費。
法改正も頻繁にありますが、何より理解するのが難しい箇所です。
理解する努力も必要ですが、それと同等に「数字」を覚えることも重要です。
「理解は十分できたけど、数字が中途半端なまま本試験に突入」した受験生A
「理解は中途半端に終わったけど、数字に関しては完璧に頭に叩きこんで本試験に突入」した受験生B
一般の人に高額療養費を説明するに際して
受験生Aは、相手に概略は伝わることになりますが、
受験生Bは、高額療養費の説明に関しては、シドロモドロになってしまいます。
しかし、社労士試験に関しては、受験生Bが得点を稼ぐことも十分にあり得ます。
社労士試験を勉強する過程で理解することは、当然必要ですが、理解できないとその先の「数字」を覚えようとしない受験生が多いのではないかと思います。
当然理解しないと面白くないし、試験に合格しても意味がないように思えますが、社労士試験の試験科目すべてを理解することは不可能です。
合格するためには、得点を挙げることが何より重要です。
「中途半端な理解」であっても「数字、要件、定義等の覚える」ことに関しては、別のものと捉えて学習することが必要です。
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