まずは、独学か通学か通信かで迷うところですが、本当に合格したいと真剣に考えるのであれば、大差はありません。
通学生が全員合格するかというとそんなことはありません。
上位2,3割程度の合格者です。
要は、来年の本試験まで、何が何でも合格したいという気持ちを維持し、その気持ちを勉強に充てることが出来れば、独学でも十分合格は可能です。
今回は、初学者の勉強法というテーマで進めていきます。
社会保険労務士を学習する順番は、労働基準法から始まり、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法と続くことになります。
一般的に、労基法や安衛法は、「やっていいこと、ダメなこと」等の規則(ルール)を学習することになりますが、労働者災害補償保険法から雇用保険、徴収法、健康保険、国民年金、厚生年金と保険の制度を使用した法律になります。
以上のように、労災保険法以降は、保険の仕組みを使った法律ということになります。
保険の仕組みを使った科目は、上記の「保険給付を受けるための要件」と「徴収の仕組み」 が大きな枠組みになります。
まとめると
社会保険労務士の試験は、下記のように大きく2つに分けることができます。
●「保険の制度」を利用しない科目(労働基準法、労働安全衛生法、社会保険労務士法、労働契約法、男女雇用機会均等用等々)と
●「保険の制度」を利用する労働者災害補償保険法、雇用保険法、健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法、国民健康保険法等々
「保険の制度」を利用している科目は、給付と負担という仕組みになり、共通する項目を多く出てきます。
特に「保険の制度」を利用する法律は、これを意識しながら学習すると横断的に効率よく学習をすることができます。
記憶の保持について
労働安全衛生法から「がらっ」と法律の内容が変わりますが、労災に入ると労働基準法で学習したことがどんどん薄れてきます。
解雇の制度や賃金、労働時間等理解して覚えた箇所が、どんどん減っていきます。
1科目を3週間から1カ月で学習していくと全科目が終わるまで、約半年かかります。
例えば、労働基準法を10月に学習した場合、復習しなければ次に学習するのは半年先の3 月以降になります。
これでは、いくら記憶力が良くても頭の端からどんどん消えてしまいます。
[復習の学習ポイント]
社労士の学習は、1に復習2に復習です。
記憶を保持するのは、繰り返しの復習しかありません。
復習の際、全てを復習しようとしても時間が足りません。
大きく俯瞰しながら、ポイントを拾って学習します。
・暗記ノートに記載して繰り返し学習する。
・テキストや過去問の重要なポイントを拾い読みする。
等々で復習する回転数を上げていく工夫が必要です。
スタートは、5割、6割主義
初学者の方は、ついつい気持ちが先行してしまい、「テキストのすべてを理解しないといけ ない」という思いになりますが、それでは最後まで続きません。
まずは、5割、6割の学習です。
[学習のポイント]
「完璧より完了」を目指します。
重箱の隅を突くような学習ではなく、多少わからなくてもどんどん前に進んでいき、 やり終えることを最初の目標にします。
まとめ
初学者の受験生に限らないことですが、
「ヤル気」だけでは、長続きしません。
勉強するためには、淡々と進めていくだけです。
そのためのポイントは2つです。
「習慣化すること」
「環境を作ること」
この2つに関しては、追って更新して行きます。
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