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令和2年 厚生労働白書 人口の動向

2 人口の動向の背景(p9)

【平均寿命の伸びと出生数の減少が大きく影響】

人口の動向は、主として平均寿命の伸びと出生数の減少によってもたらされている。

 

平均寿命については第2節で取り上げるが、これまでの約30年間で5年以上伸びており、今後の約20年間でも約2年伸びると見込まれている。

 

出生については、合計特殊出生率1974(昭和49)年に当時の人口置換水準を下回って以降は低下傾向にあり、1990(平成2)年には前年の合計特殊出生率がひのえうまの年(1966年)を下回る1.57と発表され、「1.57ショック」と言われた。

 

その後も合計特殊出生率の低下傾向は続き、2005(平成17)年には過去最低の1.26を記録した。

 

2006(平成18)年以降は緩やかな上昇傾向にあったが、ここ数年微減傾向にあり、2019(令和元)年における出生数は87万人と過去最小となった。

 

将来推計人口における2040(令和22)年の出生数は約74万人と推計されており、2019年の9割弱、1989(平成元)年の約6割の水準になると見込まれている。

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