令和2年労働組合基礎調査の概況
(令和2年12月16日公表)
下線及びマーカー部分を確認してください。
1 労働組合及び労働組合員の状況
令和2年6月 30 日現在における単一労働組合の労働組合数は23,761 組合、労働組合員数は 1,011 万 5 千人で、前年に比べて労働組合数は 296 組合(1.2%)減、労働組合員数は 2 万 8 千人(0.3 %)増加している。 また、推定組織率(雇用者数に占める労働組合員数の割合)は17.1%で、前年より0.4 ポイント上昇している。 女性の労働組合員数は 343 万 5 千人で、前年に比べ 5 万人(1.5%)の増、推定組織率(女性雇 用者数に占める女性の労働組合員数の割合)は12.8%となっており、前年より0.4 ポイント上昇している。 |
2 パートタイム労働者の状況
労働組合員数(単位労働組合)のうち、パートタイム労働者についてみると 137 万 5 千人となっており、前年に比べて 4 万 2 千人(3.1%)の増、全労働組合員数に占める割合は 13.7%で、前年より 0.4 ポイント上昇している。 また、推定組織率は 8.7%で、前年より 0.6 ポイント上昇している。 |
3 産業別の状況
労働組合員数(単位労働組合)を産業別にみると、「製造業」が 267 万 4 千人(全体の 26.6%)と最も多く、次いで、「卸売業,小売業」が 149 万 4 千人(同 14.9%)、「運輸業,郵便業」が 84 万 8 千人(同 8.4%)などとなっている。 対前年差をみると、増加幅が大きかった産業は、「卸売業,小売業」2 万 9 千人 (2.0%)増、「宿泊業,飲食サービス業」1 万4 千人(4.4%)増などであり、減少幅が大きかった産業は、「公務 (他に分類されるものを除く)」1 万 5 千人(1.8%)減、「教育,学習支援業」1 万人(2.1%)減、などとなっている。 推定組織率を産業別にみると、「複合サービス事業」が53.6%、「電気・ガス・熱供給・水道業」 が52.7%と高く、「農業,林業、漁業」1.6%、「不動産業,物品賃貸業」2.8%で低くなっている。 |
4 企業規模別(民営企業)の状況
民営企業の労働組合員数(単位労働組合)は 876 万 3 千人で、前年に比べて 5 万 9 千人 (0.7%)増加している。 これを企業規模別にみると、1,000 人以上規模が 576 万 9 千人(全体の 65.8%)と 6 割以上を占 め、300~999 人規模が 115 万 1 千人(同 13.1%)、100~299 人規模が 58 万 6 千人(同 6.7%)など となっている。 |
5 主要団体への加盟状況
主要団体別に、産業別組織を通じて加盟している労働組合員数(単一労働組合)をみると、 連合(日本労働組合総連合会)が 689 万 3 千人(前年に比べて 2 万 9 千人増)、全労連(全国労 働組合総連合)が 51 万 1千人(同1万 3 千人減)、全労協(全国労働組合連絡協議会)が 9 万 人(同 4 千人減)、金属労協(全日本金属産業労働組合協議会)が 203 万 3 千人、インダストリ オール・JAF(インダストリオール日本化学エネルギー労働組合協議会)が 44 万 9 千人、 交運労協(全日本交通運輸産業労働組合協議会)が 60 万 2 千人、公務労協(公務公共サービ ス労働組合協議会)が 108 万 9 千人となっている。 また、都道府県単位の地方組織のみに加盟している、いわゆる地方直加盟の労働組合員数 を合わせて集計した労働組合員数は、連合が 702 万人(前年に比べて 2 万 9 千人増)、全労連が 73 万 8 千人(同 1 万 7 千人減)、全労協が 10 万人(同 4 千人減)となっている。 |