令和2年就労条件総合調査 結果の概況(2020年10月公表)
(1) 所定労働時間
1日の所定労働時間は、1企業平均7時間 47 分、労働者1人平均7時間 46 分となっている。 週所定労働時間は、1企業平均 39 時間 24 分、労働者1人平均 39 時間 03 分となっている。 週所定労働時間の1企業平均を企業規模別にみると、 「1,000 人以上」が 39 時間 00 分、 「300 ~999 人」が 39 時間 09 分、 「100~299 人」が 39 時間 12 分、 「30~99 人」が 39 時間 30 分となっている。
産業別にみると、 「金融業,保険業」が 38 時間 17 分で最も短く、 「宿泊業,飲食サー ビス業」が 39 時間 51 分で最も長くなっている。 |
(2) 週休制
主な週休制の形態をみると、 「何らかの週休2日制」を採用している企業割合は 82.5%となっている。 「完全週休2日制」を採用している企業割合は 44.9%となっている。
これを企業規模別にみると、 「1,000 人以上」が 65.8%、 「300~999 人」が 55.2%、 「100~299 人」が 50.7%、 「30~99 人」が 41.4%となっている。
週休制の形態別適用労働者割合をみると、 「何らかの週休2日制」が適用されている労働者割合は 85.9%、 「完全週休2日制」が適用されている労働者割合は 58.0%となっている。 |
(3) 年間休日総数
平成 31 年・令和元年(又は平成 30 会計年度)の年間休日総数の1企業平均は 109.9 日、労働者 1 人平均は 116.0 日となっている。 1企業平均年間休日総数を企業規模別にみると、 「1,000 人以上」が 116.6 日、 「300~999 人」 が 114.9 日、 「100~299 人」が 113.0 日、 「30~99 人」が 108.3 日となっている。 |
(4) 年次有給休暇
平成 31 年・令和元年(又は平成 30 会計年度)1年間に企業が付与した年次有給休暇日数(繰 越日数を除く。)は労働者1人平均 18.0 日、 そのうち労働者が取得した日数は 10.1 日で、取得率は 56.3%となっており、取得日数は過去最多(昭和 59 年以降)、取得率は過去最高(昭和 59 年以降)となった。
取得率を企業規模別にみると、 「1,000 人以上」が 63.1%、 「300~999 人」が 53.1%、 「100~ 299 人」が 52.3%、 「30~99 人」が 51.1%となっている。
産業別にみると、 「電気・ガス・熱供 給・水道業」が 76.8%と最も高く、 「宿泊業,飲食サービス業」が 41.2%と最も低くなっている。
年次有給休暇の計画的付与制度がある企業割合は 43.2%となっており、計画的付与日数階級別にみると、 「5~6日」が 66.6%と最も高くなっている。 |
(5) 特別休暇制度
夏季休暇、病気休暇等の特別休暇制度がある企業割合は58.9%となっており、これを特別休暇制度の種類(複数回答)別にみると、 「夏季休暇」41.3%、 「病気休暇」23.3%、 「リフレッシュ休暇」13.1%、 「ボランティア休暇」4.6%、 「教育訓練休暇」4.3%、 「左記以外の1週間以上の長期の休暇」16.0%となっている。 |
(6) 変形労働時間制
変形労働時間制を採用している企業割合は 59.6%となっている。 企業規模別にみると、 「1,000 人以上」が 77.9%、 「300~999 人」が 72.5%、 「100~299 人」が 64.4%、 「30~99 人」が 56.2%となっている。
これを変形労働時間制の種類(複数回答)別にみると、 「1年単位の変形労働時間制」が 33.9%、 「1か月単位の変形労働時間制」が 23.9%、 「フレックスタイム制」が 6.1%となっている。
変形労働時間制の適用を受ける労働者割合は 51.5%となっており、 これを変形労働時間制の種類別にみると、 「1年単位の変形労働時間制」は19.1%、 「1か月単 位の変形労働時間制」は 23.0%、 「フレックスタイム制」は 9.3%となっている。 |
(7) みなし労働時間制
みなし労働時間制を採用している企業割合は 13.0%となっており、 これをみなし労働時間制の種類(複数回答)別にみると、 「事業場外みなし労働時間制」が 11.4%、 「専門業務型裁量労働制」が 1.8%、 「企画業務型裁量労働制」が 0.8%となっている。
みなし労働時間制の適用を受ける労働者割合は 8.9%となっており、 これをみなし労働時間制の種類別にみると、 「事業場外みなし労働時間制」が 7.6%、 「専門業務 型裁量労働制」が 1.0%、 「企画業務型裁量労働制」が 0.2%となっている。 |
(8) 勤務間インターバル制度
1年間を通じて実際の終業時刻から始業時刻までの間隔が 11 時間以上空いている労働者が 「全員」の企業割合は 32.4%、 「ほとんど全員」の企業割合は 33.7%となっている。
また、「ほとんどいない」の企業割合は 2.1%、 「全くいない」の企業割合は 13.1%となっている。
勤務間インターバル制度の導入状況別の企業割合をみると、 「導入している」が 4.2%、 「導入を予定又は検討している」が 15.9%、 「導入予定はなく、検討もしていない」が 78.3%となっている。
勤務間インターバル制度の導入予定はなく、検討もしていない企業について、導入予定はなく、検討もしていない理由(複数回答)別の企業割合をみると、 「超過勤務の機会が少なく、当該制度を導入する必要性を感じないため」が 56.7%と最も多く、次いで、「当該制度を知らなかったため」が 13.7%となっている。
また、「当該制度を知らなかったため」の全企業に対する企業割合は 10.7%となっている。 |