皆さんが高校受験や大学受験の際に、それぞれの科目を縦割りで学習したでしょうか?
例えば、1月~3月は、国語を勉強。4月~7月は、数学を勉強。8月~10月は英語を勉強。11月から12月は社会を勉強。残り試験日までは、全体学習。
これで合格することはまずありえません。
毎日、いろいろな勉強をバランス良く学習したことと思います。
・毎日単語は覚えた。
・数学の問題は毎日1問解いた。
・漢字の練習は欠かさず毎日行った。
等々極端に科目を偏らせた勉強はしなかったはずです。
社労士試験の場合は、どうでしょうか。
一般的には、9月、10月からスタートして来年の4月ごろまでに、順番に労働基準法から初めて、約半年かけて一般常識を終了するイメージです。
社会保険労務士試験の場合、社会生活と関連する事項が多いので、基本的なところはテキストを読んだり、授業を聞けば、概略は理解できます。
ただし、独特な専門用語も多くその時は理解し覚えていたことでも、時間が経つにつれどんどん頭から消えて行ってしまいます。
復習せずに前に進むと、徴収法を勉強する頃には、労働基準法や労働安全衛生法が頭の中から消えている状況になってしまいます。
そんな状況の中で、そのまま健康保険、年金科目と進むと、労災保険、雇用保険で勉強したことが忘却の彼方に行ってしまい、年明けくらいから勉強方法に迷い迷路にハマってしまう受験生を多く見受けます。
解決方法は、常に復習を心がけること。
忘れていないかを確かめる作業で、テキストのキーワードやゴシック体をパラパラめくりながらチェックする程度で十分です。
要点だけをパラパラ確認するだけで十分。
これは、毎日勉強する前に必ず行い、「復習しない限り前に進まない。」という習慣付けが必要です。
繰り返しますが、前に進むことが肝心なので、あくまで次の科目が優先ですが、復習をしなければ、どんどん頭から消えていってしまいます。
「復習あっての前進」です。
合わせて、年金科目ですが、「数学」と「英語」のように、スタートの地点から一緒に勉強することが必要です。
(ただし、初学者の方は、かえって混乱するので、労働科目の中で常に復習を欠かさない学習を行ってください。余裕があれば、年金科目を毎日パラパラめくるだけでも違います。)
再受験生の方は、「労働科目」と「社会科目」を「数学」と「英語」のように勉強スタート時から両輪のように勉強してください。
これは、必須です。
再受験生の中で、大きな間違いをしてしまう受験生は、なまじ全体を押さえているので、さらに深堀の勉強をしてしまい、1つの科目に勉強が偏り、全体が見えなくなることです。
常に、「労働科目」と「社会科目」という2つの柱を回していくイメージで毎日学習してください。
最後にまとめです。
・学習の前に必ず「復習」を行うこと。
準備体操、キャッチボールのイメージです。
・再受験生は、「労働科目」と「社会科目」を毎日並行して学習すること。
車の両輪のイメージです。片方が調子良くてもいずれパンクしてしまいます。
・復習は、確認程度で十分。
根を詰めると前に進まないので、割り切りながら確認程度で十分。
後は、毎日「社労士合格」を目標に進むだけです。