【過去問解説】
■2022年 労働基準法問1A
労働基準法の労働者であった者は、失業しても、その後継続して求職活動をしている間は、労働基準法の労働者である。 |
文頭にある「労働基準法の労働者であった者は…」から丁寧に読むと、
過去形、現在は失業中…とゴールが見えてきません。(論点がぼやけます。)
問題分の読み方としては、前段は簡単に読みます。
問題の論点としては、後半の「労働基準法の労働者である。」が正しいかどうか。
労働者の定義は、労働基準法9条に記載されています。
この法律で「労働者」とは、職業の種類を問わず、事業又は事務所(以下「事業」という。)に使用される者で、賃金を支払われる者をいう。 |
ということで、失業中の者は、労働基準法上の労働者には、該当しません。
従って、設問は誤りになります。
労働組合法3条の労働者の定義は、
この法律で「労働者」とは、職業の種類を問わず、賃金、給料その他これに準ずる収入によって生活する者をいう。 |
「その他これに準ずる収入」とは、家賃とか雇用保険からの基本手当等が含まれます。
従って、失業中の者も労働者に該当します。